何度駆除しても庭に苔が生えてくる…
簡単に防止する方法はないのか?と思っている方も少なくないと思います。
苔はアクアリウムなどで利用されることも多く、人気のある植物ですが、
苔のない綺麗なお庭を求めている方には邪魔な存在ですよね。
今回は苔の簡単な対策についてご紹介します。
除草剤を使わない苔の駆除方法
①スコップで剥ぎ取る。
スコップで地面から剥ぎ取り、乾燥させるだけで簡単に駆除できます。
苔を乾燥させるには、日当たりと風通しのいいコンクリートブロックに、放置しておきましょう。
直射日光と風で、水分を奪われ、干からびてしまいます。
せっかくはぎ取っても、そのままにしていると再び生えてくるので、
できれば砂利を敷いたりしておくといいですね。
②熱湯をかける。
ゼニゴケに熱湯をかけることで、簡単に枯らすことができます。
確かに簡単に枯れるのですが、熱湯を準備して運ぶのが手間ですね。
狭い範囲ならいいですが、広範囲になるとたくさんの熱湯が必要になるので、
沸かしたり運んだりが大変かもしれません。
また火傷にも注意です。
③石灰を撒く。
石灰を撒いて土壌をアルカリ性にすることで、ゼニゴケを枯らすことができます。
ホームセンター等で比較的安く買うことができますが、
土壌をアルカリ性にすることで、周辺の植物に影響がでてしまうので注意が必要です。
④酢をまく。
酢を撒くだけでゼニゴケを枯らすことができます。
食用の酢でも効果がありますが、木酢でも有効です。
苔の種類とその他の駆除方法
庭に苔が生えると,ヌルヌルと滑るので歩くのに邪魔ですね。
お庭に生える代表的な苔と駆除方法をご紹介します。
・塀の上にも発生するスナゴケ
一般に見られる日本各地に生息していて、日当たりの良いところでよく生育します。
土壌を選ばない苔で繁殖力も強く厄介です。
☆駆除には「コケそうじ」という液体タイプのものがお勧めです。
散布後数日で褐色になってし、光合成ができずに枯死します。
「コケそうじ」は食品添加物に使用されるグレープフルーツ抽出物を主成分とし、
下地を痛めないので、人及び環境に優しい作りとなっています。
・大量発生する厄介なゼニゴケ
お庭に発生する苔の中で最も厄介な存在がゼニゴケです。
日当たりの悪い場所ならどこにでも発生し、
繁殖スピードが非常に早いので、すぐに一面を覆ってしまいます。
見た目の悪さ、苔自体の高さもあり、虫やミミズ・ナメクジの発生場所にもなります。
地面に強く張り付くため除去が難しいのも特徴の一つです。
通常の雑草とは構造が異なるため、普通の除草剤は一切効きません。
☆ゼニゴケの駆除方法
ゼニゴケの駆除には「ゼニゴケ専用駆除剤コケそうじ」が最適です。
散布から2~3日で効果を発揮する為、素早く枯らしたい場合に最適です。
また、食品にも使用される原料のみで製造しているので、
人はもちろん環境にも優しく、安心安全です。
・ヌルヌル気持ち悪い イシクラゲ
雨天の後に大量発生するのが、イシクラゲと呼ばれる藻の一種です。
晴天時はカラカラに乾燥し、地面にへばり付いているのでほとんど目立ちませんが、
雨が降ると、乾燥わかめのように水分を吸収して大きくなります。
見た目の気持ち悪さに加え、非常に滑りやすいので歩行の邪魔にもなります。
コケ専用の除草剤でも、イシクラゲに効果があるものはほとんどなく、
駆除が非常に難しいものとして有名です。
☆こちらも「コケそうじが」効きますが、すぐにはなくなりません。
イシクラゲは光合成を行う微生物による複合体なので、すぐには無くなりませんが、
栄養の供給を断つために、時間をかけて徐々に萎んでいきます。
苔の生えにくい庭にする
庭の苔といってもレンガや石壁、壁の隙間、鉢回り、玄関などお家の環境によって、
苔が繁殖している場所は様々です。
有効な苔対策をするためには、どのような環境に苔が生えやすいのか知っているほうが、
理解しているほうが、対策をしやすいです。
苔が生えやすい庭の特徴はこの3つ。
・適度な日当たりがある。
・空気中および土中の湿度が高い。
・風通しが悪い。
この点に気を付けて、環境を整備すれば、苔が生えにくい庭になりますよ。
①水はけをよくする。
苔は湿った環境を好むので、水はけが良い環境では生きていくことができません。
お庭の足元や花壇のレンガなどに苔が生えている方は、
水はけがきちんと行われているか、確認しましょう。
②日光の当たり具合を調整する。
苔の成長に日光はかかせませんが、直射日光は苦手です。
また逆に、全く日が当たらない環境も好みません。
日陰~半陰になる場所が最も生えやすいので、
できるだけ、そういう場所を作らないようにしましょう。
苔が好まない環境にするのが有効です。
例えば、苔が生えやすい場所に直射日光が当たるように、
周りの物を移動したり、雑草を駆除したりしましょう。
直射日光を当てるのが難しい場合には、完全に日光が当たらないように、
鉢を置くなどの対策をするといいでしょう。
③風通しをよくする。
苔をひっくり返すと根がありますが、苔は根から水分を得ているのではありません。
実は、根は土壌から離れない為にあるのです。
湿気は、空気中から葉で吸収しています。。
なので、湿気が少ない場所には苔は生えてきません。
苔が生えていた場所の付近に、余計なものがないか確認しましょう。
物が原因で、風通しが悪く湿気が悪くなっている場合もあるので、移動させ、
空気の通り道を確保して湿度をあげない工夫をすることで、対策ができます。
まとめ
今回は庭に生える苔の対策方法、主に庭に生える苔の駆除方法をご紹介しました。
苔専用の駆除剤、苔が生えにくい環境にすることで、苔対策ができることがわかりましたね。
対策をしないと生えてくる苔ですが、環境等を整えながらしっかり駆除しましょう。