数あるアルバイトの中でも、身近なコンビニバイト。
24時間営業ということもあって、働く時間帯によって賃金も変動しますよね。
一番時給が高くなるのは、やっぱり夜勤です。
通常の時給よりも、25%ほどアップするので、効率良く稼げることは確か。
深夜はお客さんでごった返すこともないですが、実態としてはかなり過酷です。
それを踏まえると、夜勤の時給が高いことも納得できるでしょう。
「おいしい」と取るか、「割に合わない」と取るかは、人それぞれかなと思います。
今回は、コンビニの夜勤の賃金の実態について迫ってみました!
コンビニの夜勤って、いつ寝るの?!
夜勤の場合、通常なら寝ているはずの時間帯に起きていないといけないので、生活リズムも変わってきますよね。
時給の高さに釣られて働く人もいますが、生活リズムと労働内容の過酷さについていけなくなって、辞めちゃうケースも珍しくありません。
深夜勤務の場合、22時~6時までシフトに入るようなイメージです。
そうなると、出勤前の夕方に寝ておくか、夜勤明けに朝から寝るのか…という感じになってきます。
いずれにせよ、キツイことには変わりないですよね。
こんな生活を長く続けてしまったら、体調を崩してしまってもおかしくないでしょう。
情緒不安定になったり、肌荒れ、肥満など、様々な弊害があることも事実です。
深夜の時間帯なので、お客さんが殺到することはないものの、コーヒーマシンやフライヤー肉まん等の容器の掃除や油の交換、店内外の掃除、発注、陳列チェック、売れ残った雑誌や新聞の返品作業など、数多くの業務をこなさなくてはなりません。
日中は、お客さんがたくさん来ることから、ピークではない時間帯にやらなければならないという訳です。
オフィス街にあるコンビニの方が、深夜の時間帯に混み合うようなことは少ない傾向にあります。
お客さんが来ない時間はボーっとしていられる訳ではありません。
先に述べたような業務をこなしつつ、お客さんが来ればそちらが優先になるので、実は結構過酷。
そして、深夜の方が昼間よりも危険なんですよね。
強盗や酔っ払い、たむろする不良も深夜の時間帯に出没しがちです。
下手したら犯罪に巻き込まれるなんてこともあるので、敬遠するも…
また、いったん夜勤のシフトに入ると、辞めづらいお店も多いみたいです。
午前中は、シニア世代やパートの方がシフトに入り、日中過ぎると学生が働き、その後の時間帯はやっぱり人気がないんですよね。
辞めると言った場合、すぐに代わりが見つかるとも限りませんし、高確率で引き止められるでしょう。
これらの仕事の内容や諸々の事情を踏まえると、コンビニの夜勤の賃金というのは、決して高くはないと言えるのではないでしょうか。
コンビニは最低賃金をなぜ設定しているの?
コンビニの仕事内容は、覚えることもたくさんあって、大変なことは想像がつきますよね。
レジ打ちの内容を覚えるだけでも、慣れるまでは苦労するはず。
もちろん、仕事はそれだけではなくて、色々なことを覚えてこなさなければなりません。
それにもかかわらず、なぜコンビニの賃金は最低賃金であることが多いのでしょうか?
その理由は、コンビニの経営体制にありました。
コンビニは、フランチャイズで展開されていますよね。
その場合、本社におよそ6割ものロイヤリティを支払っているんです。
人件費はオーナーの負担でもあるので、なるべく安い賃金で働いてくれる人を募らざるをえない状況とも言えます。
自分がオーナーだったとしたら、なるべくコストは抑えていかなければと考えますよね。
アルバイトをたくさん雇うことなく、オーナー夫婦が激務をこなしているというような光景も珍しくありません。
また、賃金が割増になる深夜の時間帯にオーナーが積極的にシフトに入るケースも多いです。
アルバイトの学生よりも、オーナーの時給の方が安いなんてこともあるんだとか。
ただし、最低賃金でもコンビニバイトを希望する人もたくさんいます。
どうしても集まらなかったら、賃金を見直す必要性も出てくるのでしょうが、学生やパートの方などが最低賃金でも来てくれるので、人件費を抑えているのでしょう。
最初は最低賃金でスタートしたとしても、長く続けて、スキルアップしていくことで、時給も交渉できるようにはなっていきます。
コンビニの仕事内容は、多岐にわたり、結構大変な割には賃金が安いので、不思議に思う方もいるかもしれませんが、このような事情が背景にあったという訳です。
コンビニの夜勤を検討しているのであれば慎重な判断を!
一見すると、時給がアップしておいしいと思ってしまうコンビニの夜勤ですが、実態はかなり過酷です。
それでも働きたいと思うのかどうか、じっくりと検討して決めるようにした方が良さそうですよね。
24時間利用できる利便性の高さは、深夜勤務をしてくれている方のおかげでもあるので、世の中にとっては必要な職務であることは確かでしょう。